今、様々な事情から住まいにお困りの方がたくさんいらっしゃいます。
東京都のアンケート調査によると、都内のネットカフェ生活者(いわゆるネットカフェ難民とされる人たち)の数はおよそ4000人と推定されています。
上記調査の報告書において、「住居喪失者」または「住居喪失不安定就労者」という名称で分類されている方たちの中には、
- 住む家がなく、住所がないため、身分証が以前の住所の住民票しかなく、新たな住民票を取得することができない。(またはレンタルスペースやネットカフェ等を生活の拠点にしており、住民票を取得したり移すことができない。)
- 住民票(正式な身分証)がないために、働く意思があっても就業自体が難しい
- そのため経済的にますます困窮し、住まいを得ることができないという悪循環に陥ってしまっている
という問題を抱えている方が少なくありません。
また、部屋を借りるだけのお金があったとしても、住民票を提出できない(以前の住民票が職権消除されている)ケースもありますし、また、保証人を立てることができないために住まいを得ることができない方も多いのです。
住所がないため、携帯電話の契約や銀行口座の開設ができない等の問題が生じることもあり、一度住まいを失った方たちの就労や、困窮状態からの脱却を一層難しいものにしてしまっています。
生活支援ネットでは、そんな方たちが安定した生活や仕事を得て自立した生活を送ることができるよう、まずは住居を提供することによって、しっかりとした生活基盤の確立をお手伝いしています。
身分証明書・住民票がない場合どうするか
部屋を借りようにも身分証がないんです。
仕事も探せません。
身分証の取得、その前提となる住民登録ですが、今住民票がどこにあるかにもよって対応が少し違ってきます。
①住民登録が住んでいるところと違う場所である場合
まだ住民登録が以前の住所に残っている場合は、転出届を取得し、今の住所地に転入手続きをして下さい。それによって国民健康保険証はすぐに入手できます。マイナンバーカードも、数カ月かかりますが、取得できます。
ただし、その場所から引っ越して5年以上経過している場合は住民登録が消除されています。その場合は次の②の方法を取ってください。
②住民登録が抹消されている、もしくは転出票をもらったまま、住所が浮いたままになっている
本籍地の市役所に行き、戸籍の附票を取ってください。それによって住所地に転入手続きができます。
いずれにせよ、ご自身が賃貸契約されていなくても、住民登録することは問題ありません。その上で身分証取得手続きに移ってください。
わかりました。ありがとうございます。